ベビーパウダーが頭皮にいいって本当?髪への上手な使い方も大公開!
髪の毛に良いといわれるものは次々に新しく登場しますが、時には昔ながらのものが再び脚光を浴びることもあります。最近でいえば、赤ちゃんのお肌に使うベビーパウダーです。
赤ちゃんのお肌に使うベビーパウダーは大人のお肌にもやさしく、髪の毛や頭皮のケアに役立つといわれます。そこで、ベビーパウダーが頭皮に良い理由と、具体的な使い方をご紹介します。
目次
ベビーパウダーはやさしさにこだわったパウダー
ベビーパウダーは複数の会社が製造・販売していますが、日本で手に入りやすい製品は、和光堂かジョンソンエンドジョンソンのものでしょう。
では、このふたつのベビーパウダーは、いったいどのような原料を使っているのでしょうか。
和光堂のベビーパウダー(シッカロール・ハイ)の成分は、成分のクロルヒドロキシAlと、タルク、コーンスターチ、香料です。成分のクロルヒドロキシAlというのは、化粧品などによく配合されているもので、制汗や収れん、消臭効果があります。
一方、ジョンソンエンドジョンソンのベビーパウダー(ジョンソン®ベビーパウダー微香性)の成分は、タルク、香料です。
どちらの製品にも使われているのはタルクです。いったいタルクとは何でしょうか。
タルクは肌荒れを防ぐ
タルク(Talc)とは、滑石(かっせき)という鉱石を微粉砕した粉末です。水酸化マグネシウムという成分が含まれていて、皮膚どうしの摩擦を少なくして肌荒れを防ぐ力があり、赤ちゃんのあせも防ぐのにも役立ちます。また、女性の化粧品のファンデーションやボディーパウダーなどにも使われています。
赤ちゃんの肌にも使えるものですので、大人の頭皮や髪の毛につけても深刻なトラブルが起きることはありません。
ちなみにコーンスターチは、とうもろこしのデンプンが原料です。料理のとろみをつけるときによく使われます。コーンスターチは食用であるため、肌につけても問題はもちろんありません。
ベビーパウダーに含まれているのは、どれも頭皮や髪の毛にやさしい成分なのです。
タルクとコーンスターチが余分な水分と皮脂を吸収する
ではタルクとコーンスターチがなぜ頭皮と髪の毛に良いのか。その理由を見ていきましょう。
タルクにもコーンスターチにも、余分な水分や皮脂を吸収するという力があります。そして吸収するだけでなく、頭皮が乾燥すると逆に水分だけを放出してくれます。
つまり、頭皮にベビーパウダーをつけると、過度な乾燥を防ぐことができるのです。ベビーパウダーは、頭皮と髪の水分バランスを整えるには役に立つアイテムだといえます。
ベビーパウダーを上手に使うには、ドライシャンプーが1番!
頭皮のためにベビーパウダーを使うのなら、ドライシャンプーがおすすめです。
ドライシャンプーとは、水を使わずに頭皮と髪の毛をシャンプーすることです。最近ではドラッグストアなどでドライシャンプー剤が販売されていますが、ベビーパウダーでも代用することができます。
ドライシャンプーを始める前には、しっかりとブラッシングをしておきましょう。そうすることで、頭皮や髪の汚れが浮き上がって取り除きやすくなります。また、髪のからまりをとかすことによって、ドライシャンプー後の髪のダメージも少なくすることもできます。
では次に、ドライシャンプーをどのように行うのかご紹介します。
頭皮の乾燥を防ぐ!正しいドライシャンプーの方法
まず、手のひらにパウダーを広げてから、頭皮にもみこんでいきます。このとき指全体で頭皮を優しくマッサージするように、全体にパウダーを広げていきます。
使用するベビーパウダーは、小さじ1杯分から始めます。ドライシャンプーをしながら必要に応じてパウダーを少しずつ足し、ベストな量を探していきましょう。
あとは粉っぽい感じがなくなるまで、ブラッシングをすれば完了です。
ドライシャンプー後は、ぬれタオルなどでベビーパウダーをふき取らないことが肝心です。髪や頭皮にパウダーが残っていないと、サラサラになりません。
前髪のべたつき防止には、生え際にパウダーを
暑い夏などは、シャンプーをいつもどおりにやっていても、夕方になると髪の毛がべたついてくることがあります。そんなときは、少量のベビーパウダーを気になる部分に付けると、頭皮や髪の毛が一気にきれいになります。
前髪が特にべたつくという方は、おでこや生え際にパウダーをつけるのがおすすめです。おでこなどは汗をかきやすく皮脂の分泌も盛んですから、ベビーパウダーで余分な水分や皮脂を吸収させましょう。
おでこにつける場合はごくごく少量で十分ですが、取れやすいのがネックです。昼、夕方、夜などこまめにパウダーを付けると、サラサラ感が持続します。
おわりに
ベビーパウダーは赤ちゃんのために使うものですが、実は大人の頭皮・髪にも能力を発揮します。毎日のシャンプーだけではどうしても気になるという場合には、ベビーパウダーを使ってみてはいかがでしょうか。コストパフォーマンスも良いですし、簡単にできるのでおすすめです。