Lシステインとは?

髪を気にする男性

Lシステインというアミノ酸をご存じでしょうか。Lシステインは毛髪生成の原材料となる物質です。そのため健康な毛髪においては、Lシステインを不足させないことが重要です。ここでは、毛髪においてLシステインが果たす能力と不足させないための対策、そしてその反動についてご説明します。

健康な毛髪に必要不可欠なLシステイン

Lシステインとは?

L システインとは?

Lシステインは、頭髪の健康を保つための重要な成分です。頭髪の構成成分のうち、99%をケラチンというたんぱく質が占めています。そしてケラチンは18種類のアミノ酸が結合してできており、その組成を調べると14〜18%のLシステインを含んでいることがわかります。

Lシステインが不足すると、毛髪の生成時に十分な量を供給できなくなります。毛髪を太く保つためのコラーゲン生成が十分に働かず、細くて切れやすい髪、抜けやすい髪が増加することになります。そのため、健康で丈夫な髪を育てるためにはLシステインを不足させないことが大切なのです。

このように、健全な毛髪を作るのに能力が期待されるLシステインですが、実は毛髪以外にもさまざまな役割を担っています。そのことが影響して、頭髪のたんぱく質構造を安定させるためのLシステインが不足する可能性もあります。

Lシステインの役割

眼精疲労

Lシステインの能力としてまず挙げられるのが、毒性のあるアセトアルデヒドの分解です。アセトアルデヒドはアルコールの摂取によって生成されるため、飲酒後の体内ではLシステインがアセトアルデヒドの分解に使われます。
また眼精疲労が起きると、疲れた目を元に戻すためにもLシステインが消費されます。携帯電話やパソコン、テレビ等、日常生活の中で目を酷使する機会が多い人は、Lシステインを多く消費している可能性があります。

このように、Lシステインは毛髪と別の部分でも多く消費されています。そして、髪は身体の中でもうるおいの供給される優先度が低いため、頭髪の原材料となるLシステインが不足することは誰にでも起こり得る事態です。そのため、健康な髪を得るには、頭髪以外でのLシステイン消費を含めて、体内におけるLシステインを不足させないことが大切です。

Lシステインの利用方法と過剰摂取による反動

Lシステインの利用方法

Lシステインを含む食品

Lシステインを含む食品としては、小麦粉胚芽、ブロッコリー、ニンニク等が挙げられます。ただ残念なことに、食品から摂取できるのは少量のLシステインであるため、これだけでは十分とは言いにくいです。

Lシステインは、食品から直接摂取する以外の方法で生成することができます。Lシステインは体内で合成できる非必須アミノ酸です。体内でLシステインを合成するための材料となるメチオニンを摂取することで、間接的に体内のLシステインを増加させればよいのです。

メチオニンは体内で合成できない必須アミノ酸ですが、メチオニンを多く含む食品として、のりやチーズ、鶏肉や大豆などが挙げられます。これらをすすんで食事に取り入れることによって、Lシステインの増加を図ります。

食品からの摂取に自信のない方は、サプリメントを利用すると良いでしょう。Lシステインには美白効果も期待されており、数多くのサプリメントが販売されています。

Lシステインの反動

反動は?

ただし、Lシステインは大量に摂取すれば良いというわけではなく、一方では反動がある可能性も囁(ささや)かれているため注意が必要です。Lシステインとその反動の関係が立証されているわけではありませんが、可能性として把握しておくとよいでしょう。

一つは白髪が増えるという可能性です。Lシステインには、メラニンの生成を抑えてシミやそばかすを薄めたり、肌を白くしたりする効能があります。その効能が頭髪にも同様に影響するとすれば、色素が薄められて白髪が増えるのではないかと懸念する声があるのです。

また、Lシステインの過剰摂取により体内を酸化させる力が増加することも指摘されています。そして、その酸化させる力はさまざまな老化現象の原因になると考えられています。

これらが心配な人は、Lシステインを摂取する際に、反動を軽減するサプリメントを摂取することで対策しているようです。白髪の反動にはビオチンを、酸化させる力への反動にはビタミンCを合わせて摂取することで防げるのではと期待されています。

おわりに

毛髪生成に不可欠なLシステインについてご説明しました。Lシステインの材料であるメチオニンを積極的に取り入れた食事や、サプリメントを摂取することで、毛髪を元気にする能力が期待されます。一方で反動がある可能性が否定できないため、過剰摂取には注意が必要です。

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