アーモンドを食べると髪の健康にいい理由って？

アーモンドは、養分が高い食品で知られています。また、女性の間では健康や老い知らずと呼ばれるような食品としても人気が高く、実は髪の健康につながる養分が豊富な食品です。

アーモンドは食べると、毛髪に対しどのような結果が得られるのでしょうか。

アーモンドとは

アーモンドは、バラ科モモ属（サクラ・ウメ・プラムなどが仲間）の落葉高木で、その果実から採れるナッツ（種子）です。

原産地はイラン近辺の西アジアになります。しかし、ほとんどのアーモンドが、アメリカ合衆国のカリフォルニアから輸出されています。日本では、小豆島などで栽培されていますが、アーモンドのほとんどは輸入品です。

アーモンド養分

アーモンドは、昔から世界中で養分の高い食べ物として利用されています。

今回は、アーモンドに含まれる成分のなかで、髪を元気にするものを挙げていきたいと思います。養分の値は、アーモンド100g中なので、実際食べるには大変な量になります。アーモンド1粒で1gぐらいを参考にしてください。

アーモンド養分比較

アーモンドのビタミンE（トコフェロール）は、100ｇ中31･4mgと他のナッツ類や穀物と比べて、ビタミンEの含有値が高いということで注目されています。

ビタミンEの一日の摂取目安量（成人）は、6･0～6･5mgです。アーモンドを10粒取ることで、1日の摂取目安の半分、3･2g摂取できることになります。

ビタミンEは、身体の老化を防ぐことに期待されています。健康な毛髪を作ることにおいては、頭皮などの肌をみずみずしく保つことが期待できます。それに加え、血の流れを良くする力もあることから、毛髪を元気にするのに必要な養分を頭皮まで届けやすくなります。

アーモンドに含まれるビタミンE以外のビタミンB2・ナイアシン（ビタミンB3）・葉酸は、主に皮膚・粘膜を生成する力があり、健康的な頭皮環境を保つことにつながります。

それぞれのビタミンの力を詳しくご紹介すると、ビタミンB2は血の流れや体を活性化し、健康な皮膚や髪、爪をつくります。

ナイアシン（ビタミンB3）は、血の流れを良くしたり皮膚の水分量を維持したりする力があります。葉酸は、血を増やす力があります。

ビタミンは、単体ではその役目を果たしにくく、それぞれのビタミンが助け合いながら力を発揮することでそれぞれの結果を生み出します。

アーモンドは、高タンパク質食品で100ｇ中19･6ｇ含まれます。タンパク質は、髪の毛や皮膚や体の中のアレコレを作る重要な養分です。髪の毛を作るには、タンパク質を一度分解し、ケラチンというタンパク質に再合成することによって作られます。

タンパク質の摂取は、頭皮の血や皮膚を作り出す機会を増やすということに役立ちます。

マグネシウムは、ミネラルの一種で、エネルギーの入れ替えを促し、外的ダメージを軽減、抜け毛を減らすことが期待されています。外的ダメージがかかると、これに抗う物質を生成しくつろいでいる感じを得られます。

くつろげるということは、血の流れが良くなり体が活性化し、髪の健康にとって重要な体質になります。また、外的ダメージを感じると最も消費されるのがミネラルなので、不足がないように気をつけたい養分です。

アーモンド養分比較2

亜鉛は、髪の毛を作るためにタンパク質を分解し、再構築する上で必要な養分です。髪の毛の養分を摂取していても、亜鉛が不足していれば健康な髪にはなりません。

アーモンドの亜鉛の含有数は100ｇ中3.6mg含有しており、ナッツ類のなかで一番多く含んでいます。

アーモンドは食べ方によって、摂取できる養分が半減してしまうことがあります。しかし、それはそれぞれの良さと欠点があります。自分にあったアーモンドの食べ方を選んでみましょう。

アーモンドは、「素焼きアーモンド」と「生アーモンド」として食べることができます。

「素焼きアーモンド」は、生のアーモンドを加熱（ロースト）したものになります。素焼きの方が香ばしくおいしく食べることができます。スーパーやコンビニでよく売られているものです。

「生アーモンド」は、生のアーモンドの状態で、素焼きアーモンドよりも養分が高く取れます。実は加熱（ロースト）によって、養分が半減してしまうからです。養分をたくさんとりたい方は生アーモンドで食べる方もいます。しかし、水分量が多いため、しっとりとした歯ごたえでナッツ特有の香ばしさもありません。

アーモンドをおいしく食べたいという方は、素焼きアーモンドをおすすめします。アーモンド本来のナッツの香ばしさや食感がいいものは素焼きすることで発生します。

アーモンドは、高カロリーな食品のため食べすぎると太ってしまいます。1日に大体25～30g、1粒1gと換算して25～30粒を目安に食べるといいでしょう。

生ナッツを食べるときは一晩水につけて、よく洗って乾燥させて食べてください。そのままでも食べることはできますが、レクチンというタンパク質がごくわずか含まれているため、体質によってはおなかを下したり嘔吐（おうと）したりする可能性があります。

生で食べておなかがゆるくなるようなことがあれば、フライパンで焼くことで「素焼きアーモンド」として食べることができます。

アーモンドは、昔から自然のサプリメントと呼ばれるほど、素焼きや生に関わらず、元気な髪のためにとっても養分が高くバランスのいい食べ物です。しかし、アーモンドだけで養分を補うことは、量を必要になり、カロリーも高いので現実的に難しい話です。

バランスの良い食事と、おやつ代わりにアーモンドを摂取することで、元気な髪につなげていきましょう。