花粉症が毛髪が薄くなる原因になるって本当?知っておきたい四つの知識

花粉症が毛髪が薄くなる原因になるって本当?知っておきたい四つの知識

花粉症が毛髪が薄くなるの原因になるといううわさがあります。一見花粉症と毛髪が薄くなることには直接的な関係性はなさそうですよね。ただし、花粉症体質から毛髪が薄くなりやすい状態になってしまうことはあるようです。

花粉症体質がどうして毛髪が薄くなることに関係あるのか?そして花粉症体質による毛髪が薄くなる現象を防ぐにはどうしたらいいのか?今回は花粉症と毛髪が薄くなる現象に関することで知っておきたいことを紹介させていただきます。

そもそも花粉症の原因は?

花粉症は花粉に対する過剰反応によって引き起こされています。過剰反応というのは、鼻や目、喉などの粘膜に、悪い原因物質が接触した場合に、身体がそれを排除しようとして起こる現象>です。

異物を排出するにはくしゃみや鼻水、涙などが効果的なので、身体は異物と戦う現象であるかぶれや腫れを起こしながらその身体機能を発生させます。粘膜というのは身体と外界の間にある門のような箇所で、バリアー機能のようなものがあると考えるとわかりやすいですね。

一般的には身体の内部と外部は粘膜以外では隔てられています。粘膜がある目や鼻や喉などが花粉症で腫れを起こしたりくしゃみや鼻水などが出てしまったりするのは、花粉を身体に危険な異物と認識してしまった身体の反応です。

花粉症が毛髪が薄くなる原因になる場合

問題となるのは、肌の表面が荒れてしまっている場合です。通常、肌の表面には皮脂によるバリアー機能があり、細菌や異物などが直接体内物質に接触しないように防御されています。

しかし、肌荒れが進んでいる場合、この肌のバリアー機能が衰えてしまい、外界の物質が直接、体内物質と接触してしまうという事態が発生します。ニキビができたり、肌が赤くなったり、発疹ができたりする体質の人は肌バリアーがあまり機能していないと考えていいでしょう。

肌というのは人間の全身を覆っています。当然ながら頭皮の表面もそうです。つまり頭皮の環境が悪くなると、頭皮の肌バリアーが衰えて、その体内物質に直接異物が接触する可能性が出て来るというわけです。

花粉症の方は花粉が原因となっているので、体内物質に花粉が接触すると、粘膜に接触したときと同じようにバリアー機能が反応して腫れが起こります。しかも粘膜部分ではないので対抗措置が少なく、バリアー機能は異物をなんとかしようと激しく反応を起こしてひどい腫れを起こす場合もあります。

花粉症の方で、花粉の季節はフケがひどい方や頭が痒(かゆ)いという方、鏡で見ると頭皮が赤くなっているという方などは、悪い原因の接触によってバリアー機能が反応していると思っていいでしょう。腫れが発生すると肌バリアーはますます衰えてしまい、頭皮の表面の体内物質は壊れ始めます。

その結果、毛根の体内物質にダメージを受けたり、髪の毛に養分を補給する毛細血管が破壊されてしまったりして、それが毛髪が薄くなる原因となるのです。花粉症が毛髪が薄くなる原因になるといううわさも、決してバカにはできないと考えられます。

花粉症の対策方法は頭皮環境を守ること!

花粉症によって毛髪が薄くならないようにするには、頭皮環境をよくして肌バリアーを正常に保つようにしなければなりません。正常な状態なら頭皮に花粉が触れても肌バリアーで阻まれて体内物質に接触するようなことにはならないからです。

頭皮環境が悪くなる原因として最近増えているのが、シャンプーをしすぎている場合です。シャンプーをすれば頭皮は清潔になるから環境は良くなるのでは?と思うかもしれませんが、肌バリアーを形成しているのは、肌の表面に分泌される皮脂です。

その皮脂を汚れと共にごっそり取ってしまうシャンプーは、バリアー機能を低下させる要因となります。また、トニック系などのさっぱりするタイプのシャンプーを使うと、肌が刺激されて、これも頭皮の状態を悪くなる原因となります。

肌は刺激を受けると反射的に防御しようとするので、通常と違う環境を形成してしまうのです。例えば皮膚を厚くしたり、皮脂を余分に分泌してみたりします。通常とは違う状態は肌には良くないので、肌荒れが発生してしまうのです。

シャンプーはできれば2日に1回程度、どうしても毎日洗いたいという方は、できるだけ刺激の少ないシャンプーを選ぶようにしてください。洗うときも頭皮を傷つけないようにやさしく洗いましょう。

外出時は頭をカバーする

すでに頭皮環境があまり良くない場合、花粉症の方は花粉の季節には頭皮に花粉が付着しないように工夫が必要です。外出時には通気性の良い帽子などをかぶって、花粉が頭に付着しないようにしてください。

花粉症自体を良くするためにも必要なことですが、外出から帰った際には玄関先で花粉を落としてから家に入るようにしましょう。げた箱などに洋服ブラシなどを用意しておくと便利ですね。

頭をカバーする物は先にも書いた通り通気性の良いものを利用してください。通気性が悪いと頭皮が蒸れてしまい、花粉は防げても頭皮環境が悪くなるのに拍車がかかってしまいます。

また、外出時に帽子をかぶるのは、花粉を防ぐ以外にも、紫外線から頭皮を守ることにもつながります。肌環境が悪くなる要因として紫外線は最も危険なものとも言われています。頭皮には紫外線(UV)クリームなどはなかなか付けられないので、直射日光に長時間晒(さら)すのは危険なのです。

おわりに

花粉症と毛髪が薄くなる現象には直接的な関係性はないように思えますが、花粉症の元となっている過剰反応が原因で頭皮が荒れて、毛髪が薄くなるということもあるようです。季節によって頭が痒(かゆ)くなるという方は特に注意が必要でしょう。

頭皮の状態を元通りにし、過剰反応の元となる花粉との接触を避けて、ただでさえつらい花粉症なのにさらに毛髪が薄くならないように注意しましょう。花粉症も毛髪が薄くなる現象も、原因を理解してそれに対処するという日々の積み重ねで元通りにできるのです。

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