自分の髪はどのような髪質かをご存じでしょうか。

髪質は、遺伝的に生まれ持ってきたものです。剛毛・細毛（猫っ毛）・くせ毛など、人それぞれに個人差があります。天候によってくせ毛の特徴が出る方や、パーマをしてもすぐにとれてしまう方もいます。

しかし、体質や環境の変化によって、髪質も変化してしまうことがあります。その髪質の変化は、毛髪が薄くなるサインを示していることがあります。

髪質の変化は毛髪が薄くなるサイン？その原因とは

髪質は、年齢などで変化しにくいものですが、環境や髪の扱い方で変化することがあります。

剛毛だった髪の毛が細くなったり、頭皮が脂っぽくなったり、乾燥しやすくなったりというような変化がある方は、毛髪が薄くなる状態に近づいているといえます。

髪質が変化してしまう主な原因には以下のようなものが挙げられます。

食生活の乱れ

髪の毛は、食事の養分によって作られているものです。

食事が偏ってしまうと、髪の毛を構築するときに材料が足りず、本来持っている髪質とは異なった髪の毛が作られてしまうことになります。また、脂の多い食事をとっていた場合、頭皮の皮脂が過剰に分泌されることがあります。

睡眠不足

髪の毛は、夜10時～2時の間に眠ることで成長するための体内物質が分泌されることによって作られます。また、昼間に受けた髪や頭皮のダメージ補修も睡眠中に行われています。

しかし、睡眠不足や睡眠の質が悪いと寝ている間に成長するための体内物質の分泌がされず、髪の毛を構築することができなくなります。

運動不足

毛髪が薄くなる原因のひとつに運動不足があげられます。運動不足になると、筋肉の衰えとともに血が収縮してしまい、頭皮や全身に酸素や養分が行き渡らなくなります。

特に身体の末端にある髪の毛・頭皮は、生命維持に直接関わる器官ではないため、血の循環が後回しにされてしまい、血行が行き届かなくなってしまいます。

外的ダメージ

外的ダメージは、DHTの分泌量を増加させ、体内バランスを乱し、抜け毛や毛髪が薄くなる状態になりやすい頭皮環境を作ってしまいます。

また、ダメージがかかると頭皮の緊張を招きやすくなり、血の巡りが悪くなる状態を引き起こしてしまいます。

ヘアカラー・パーマ

ヘアカラーやパーマによって頭皮にダメージが掛かってしまうことも原因のひとつです。ヘアカラー・パーマ液は、薬剤を使って髪の毛を変化させます。度々使用すると髪質が変化しやすく、頭皮がヒリヒリと腫れを起こしてしまうことがあります。

そのような度重なる使用は、頭皮環境を悪くさせてしまい、髪がうまく作られなくなってしまう原因になります。

髪質をよくするための四つの対策方法

髪質は、髪の毛を作る環境を整えることで徐々に元通りにすることができます。

髪質の変化や毛髪が薄くなる状態は一度変わってしまうと元に戻るのに時間が掛かります。しっかりと今の状態を受け止め、髪質の見直しを行っていくことが一番の近道です。

食事のバランスを考える

髪の毛・頭皮は、ケラチンというタンパク質でできています。しかし、タンパク質をとればできるということではありません。髪の毛を構築するためには、一度タンパク質を分解し、髪の毛の材料となる18種類のアミノ酸や亜鉛、ビタミンB群などの養分が合わさることが必要です。

そのため、食事は満遍なくバランスを考えてとることが大切です。

おすすめの食材は、緑黄色野菜・納豆・豆腐・レバー・卵・いわし・ナッツ類などが髪の毛の材料となります。食事でとることが難しい場合は、サプリメントなどでバランスを整えることも大切です。

生活習慣の見直し

髪質の変化が起こる原因は、生活習慣の乱れがもっとも大きなものであるともいえます。

睡眠不足や・運動不足・外的ダメージなどは、生活環境によってなかなか元通りにしにくいという方もいるかもしれません。しかし、これらは、生活習慣病や動脈硬化などの病気にも共通する原因ですので、ライフスタイルを変える勇気をもつことが大切です。

仕事の疲れや外的ダメージも睡眠を十分にとって、運動を適度にすることで十分に髪質の見直しにつながります。

ドライヤーの乾かし方に気をつける

実はドライヤーの乾かし方も髪質を元通りにするのに気をつけたいポイントです。

髪の毛はタンパク質なので、ドライヤーで乾かすときに近く当てすぎると硬い髪質になることがあります。これは卵を焼くのと同じような現象です。また、頭皮の乾燥を引き起こしてしまいます。

そのため、ドライヤーは近くまで当てすぎず、全体的に熱風が当たるように少し離して使用しましょう。

最後にドライヤーのクール機能で乾かすと、ドライヤーの熱による頭皮の乾燥を防ぐだけではなく、髪のキューティクルを保護してくれます。そのため、ヘアケアにもつながります。

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育毛剤で頭皮に養分を与える

なかなか生活習慣を元通りにするのは難しいという方には、育毛剤を使ってみることをおすすめします。

育毛剤は、メーカーによって髪の毛の成長に必要な養分だけでなく、男性・女性それぞれの頭皮を考えて作られています。また、頭皮ケアをすることで頭皮環境が良くなり、健康的な髪を作ることを目的としています。

育毛剤を使う際には、頭皮をもみこむように使用すると、頭皮の緊張がとれやすく、血の流れが良くなります。

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おわりに

髪質が変化したと気づいたら薄くなった毛髪への対策をすぐに行いましょう。

髪質はすぐには治りませんが、地道に続けていくことで元の髪質に戻っていくことに期待ができます。遺伝の場合でも、生活習慣によって頭皮環境を悪くさせてしまっていることもありますので、諦めずに見直していきましょう。