長髪(ロン毛)は髪が薄くなりやすいって本当?その理由とは

長髪にすると抜け毛が多くなったと気にする方が多いと思います。
髪が長い人と髪が短い人の抜け毛を比べても、長い髪の方が見た目にたくさん抜けたように感じてしまいます。また、見た目の問題だけでなく、分け目の薄さが気になるという方もいます。
結論から言えば長髪にすると抜け毛が多くなるというわけではないのですが、余計な抜け毛を増やしてしまうという事実はあります。
目次
長髪が髪が薄くなりやすい理由
髪の毛は1日に100本程度は抜けるといわれています。ブラッシングや入浴後、排水溝やブラシについた抜け毛を見てびっくりされる方も多いと思います。具体的に、長髪によって抜け毛を誘発してしまう理由とはどのようなものがあるのでしょうか。
髪の重みが毛根にかかって負担になる
髪が長い人は、短髪の人に比べると長い分、重みがあります。重力によって、髪の毛が引っ張られてしまうため、短髪の人よりも毛根に負担がかかりやすくなります。
頭皮が蒸れやすい
長髪にしていると、頭皮の風通しが悪くなり頭皮が荒れてしまいます。ゆえに、頭皮に悪影響を与える細菌が増殖したり、埃(ほこり)がたまりやすくなったりしてしまいます。
これらは、フケやかゆみが引き起こされる原因のひとつともいえます。
シャンプーがうまくできない
髪の毛は長くなるほど色んな皮脂や汚れがつきやすくなります。また、シャンプーの際に長髪が邪魔で頭皮も洗いづらくなってしまうことがあります。
しっかり皮脂や汚れを洗い流さないと頭皮環境が悪くなり、抜け毛の原因になってしまいます。
長髪を楽しむための髪が薄くならない対策
長髪は、オシャレを楽しむというメリットもありますが、その分髪の毛や頭皮のケアに注意しなければならないデメリットもあります。
長髪を保ちたい方は、こちらを参考に髪が薄くならないよう対策を試してみてください。良い習慣を継続して行うことで髪の毛の成長を促すことが期待できます。
生活習慣に気をつける
生活習慣の乱れは、髪の毛の成長を妨げることにつながります。日々の生活に外的ダメージを感じていたり、食生活が乱れて食バランスが偏ってしまったり、睡眠不足や運動不足の習慣がついていたりすると、身体が休まらず、身体の生命維持に必要な器官に養分が優先されてしまいます。
そのため、髪の毛の成長が止まってしまい、抜け毛が増え、髪が薄くなってしまうのです。
毛髪が薄くなることへの対策は、髪の毛を育てる意識で生活習慣を振り返ることが大切です。髪の毛が成長する時間帯といわれる22時~2時にしっかり睡眠をとるようにしましょう。睡眠の質が良いと頭皮の緊張もとれやすく、成長を促します。そして、気分転換にもつながります。
また、バランスの良い食事を心掛けることは、血行が促され養分が運ばれやすくなります。それに加え、運動をすることでも血の流れはスムーズに流れるようになり、髪の成長に好影響をもたらすでしょう。
良い生活習慣は、髪の毛の成長を促します。時間はかかりますが、続けていると身体も楽になりますよ。
シャンプーを丁寧に行う
長髪の方は、短髪の人に比べて髪や地肌が洗いづらいので、丁寧にシャンプーを行うことを心掛けましょう。シャンプーの前に気をつけたいポイントがあるのでご紹介します。
それは、シャンプー前にブラッシングすることと、入浴をすることです。
ブラッシングは、ほこりや汚れを取り除くことでシャンプー時の余計な抜け毛を防ぐことができます。ブラッシングのポイントは、毛先から徐々に髪の毛をときほぐしていくと余計な抜け毛を防ぎます。
それに加え、入浴によって身体を温めると頭皮の毛穴の皮脂や汚れを浮かすことができます。なるべく、汗がじんわり出るぐらいまで入浴することがポイントです。それからシャンプーをはじめると頭皮の汚れをきっちりと落としきることができ、余計な抜け毛を防ぐことができます。
- 1.シャンプーをする際の予洗いは、髪や地肌をぬるま湯(40度前後)で時間をかけて洗いましょう。
- 2.シャンプー剤を使うときは、手で泡立ててから毛先から髪全体にゆっくり泡で洗い上げるイメージで行いましょう。地肌も丁寧に洗ってください。
- 3.シャンプー剤を流すときは、シャンプーで洗った倍の時間をかけて洗い流していきましょう。
シャンプーを丁寧に行うことで、余計な抜け毛を防ぐことになります。そして、頭皮が清潔に保たれ、成長を促すことにもつながります。
分け目を変える
髪の分け目は、力がかかりやすく、紫外線にも当たりやすいため、薄くなった毛髪が目立ってしまう場所です。そのため、日によって分け目を変えて、ダメージを分散させましょう。また、分け目を立ち上がらせるスタイリングにすることで、髪が薄くなっているなどの気になる部分をカバーすることもできます。
育毛剤を使う
長い髪の毛は、頭皮がずっと髪の毛を支えている状態になります。頭皮環境が悪くなってしまうと、長い髪の毛を支えきれずに抜け落ちてしまいます。
育毛剤は、頭皮に直接養分を塗布する商品ですから、根底から頭皮環境を良くすることが期待できます。また、男女それぞれの頭皮環境を考え、男性用・女性用と性別ごとに分かれている育毛剤もたくさんあります。
使い続けることで、健康的な頭皮や髪の毛を育てることができます。
どうしても薄くなった髪が気になってしまう方へ
長髪は、男女ともに楽しみたいヘアスタイルです。しかし、髪が薄いのを隠すために長髪にしている方は逆に目立ってしまうことがあります。しかも、長髪を続けることで毛髪が薄くなる状態が進行してしまうこともあります。
毛髪が薄くなる状態の進行が気になる方は、思い切って一度ショートや短髪にすることもおすすめします。長髪はボリュームが出しにくく、スタイリング剤を使用しても時間がたつと髪の毛の重みによってへたってしまいます。短髪は、髪の毛が短いことで軽くなるため、重力に逆らって思うようにボリュームを出すことができます。
短髪への移行案はあくまで一例ですが、まずは、健康的な頭皮や髪づくりを考えることが大切です。
おわりに
ヘアスタイルに関わらず、髪が薄くなってしまう原因はたくさんあります。遺伝や外的ダメージ、生活習慣の乱れ、体内バランスの乱れ、など人によって原因もさまざまです。
まずは、自分自身で髪が薄くなりやすい原因を作っていないか探してみましょう。そして、無理のない範囲から毛髪が薄くなる状態への対策を続けることで、健康的な頭皮や髪の毛が作られる身体づくりを目指してみてください。