日本酒は髪の成長にいいって本当？その真相とは！

飲酒は、テレビ番組などで健康に悪いイメージとしてあげられていることがあります。しかし、適量の飲酒であれば健康効果があるというのも有名な話です。

中でも日本酒は養分が豊富なだけでなく、成分が化粧品や育毛剤に使用されるなど髪の成長に期待できる力がたくさんありますのでご紹介します。

日本酒の代表的な髪の成長に期待できる効果3つはこれ！

日本酒は、米を原料としているため、100種類以上のアミノ酸や有機酸が含まれています。成分には、「アデノシン」や「コウジ酸」があり、化粧品や育毛剤に使われています。

日本酒にはどのような髪の成長への効果があるのでしょうか。

日本酒を飲むと身体が温かくなるというのは、日本酒による血管拡張が行われ血の巡りを良くなっている証拠です。血が足や手の指先までしっかり流れるため、体温が徐々に上昇します。血行が促進されることで頭皮により多くの養分が運ばれます。

先述した血の巡りを良くする動きは、頭皮の血流が流れやすくなることで毛髪や頭皮に養分が届きやすくなるということです。また、日本酒には髪の毛や頭皮を構成するアミノ酸が豊富なため、頭皮環境を整えて髪の成長を促すことが期待できます。

日本酒には、核酸の一種である「アデノシン」が含まれています。

アデノシンは、育毛剤にも使用されている成分です。髪の成長を促す因子「FGF-7」によって、髪の毛の元を活発化させます。また、毛根の成長期を延ばす動きもしています。

成長期が延びることで、髪はその分長く太くなり、しっかりした髪に成長します。

コウジ酸は、日本酒の原料である米こうじに含まれる成分をいいます。このコウジ酸が体の衰えを防ぎ、体の中から活性化する物質として注目されています。また、コウジ酸は化粧品などにも多く使われており、美白効果もあると言われています。

日本酒には、αグリコシルグリセロール（α-GG）というものが含まれており、この成分が胃の知覚器官を刺激し、IGF-1を増やす可能性が高いことがわかっています。また、温度が高いことによっても、胃の知覚器官が刺激されやすくなり、IGF-1の増加が促されます。

日本酒を50倍希釈して肌に塗ることで皮膚のIGF-1を増やすことも期待できます。

最後に、日本酒の養分を効果的に利用する方法をご紹介します。普通に飲む方法、頭皮にかけてマッサージをする方法、入浴の3種類です。

日本酒は苦手、という方にも実践できる方法ですので、ぜひ試してみてください。

日本酒は、適量の1日1～2合までで、必ず熱かんで飲みましょう。

先述しましたが、身体を温めることで知覚器官を刺激し、成長因子の「IGF-1」を増やします。また、血の巡りを良くする効果をより高めるためにも温かい日本酒が効果的です。

日本酒が飲めない方は、日本酒を使った洗髪・頭皮マッサージを行ってみましょう。

日本酒に含まれているアデノシンは育毛剤にも使用されている成分なので髪の成長に期待できます。

準備するものは日本酒のみで、大さじ3～4杯ほどカップにいれて用意します。

1.まず、ブラッシングで髪に付着した汚れやほこりをある程度落とします。日本酒の成分をより浸透させるために、数十分ほど入浴して頭皮の毛穴を開かせます。
2.身体がある程度温まり、頭もあったかいと感じるようになってきたら、ぬるま湯（36～38度）で数分かけて髪の汚れや皮脂を洗い流します。
3.通常どおりシャンプー剤を十分に泡立てて洗髪していきます。指の腹をつかって、やさしくもみこむように洗っていきましょう。その後、しっかりシャンプー剤を洗い流してください。
4.髪をすすいだら、コップに入れた日本酒を適量、手にとるか、直接地肌にかけてください。頭皮に日本酒をかけたら、頭皮マッサージをするようになじませていきます。
5.しっかりなじんだら、最後にまたシャンプーでキレイに洗い流してください。

日本酒のアルコール成分が頭皮の毛穴を引き締め、フケや毛穴トラブル防止します。また、日本酒の成分が頭皮や髪をサポートします。

実は日本酒をお風呂に入れる方法もあります。

一般的な家庭用のお風呂であれば、日本酒を3～5合入れたお酒のお風呂を作り、40度ぐらいでじっくり入浴します。それと同時にお酒の風呂のお湯にタオルを濡（ぬ）らして頭に乗せると、頭皮と髪に日本酒の成分が染み込みます。

入浴によって、血の巡りが促されるだけでなく、日本酒の成分を全身に染み込ませることによって、より成長因子「IGF-1」が増えることが期待できます。

日本酒を飲む場合は過度に飲んでしまうと、睡眠の質を下げてしまうだけでなく、二日酔いになってしまい、身体に負担をかけることになってしまいます。

それに加え、日本酒に含まれるアデノシンの効果は、カフェインを摂取すると抑制されてしまいます。そのため、よくコーヒーを飲まれる人やカフェインの入った飲み物が好きな方はアデノシンの効果が現れにくいといわれています。これは、育毛剤に含まれるアデノシン成分も同様です。

いかがでしたか。実は昔から「酒は百薬の長」といわれていましたが、適量のお酒には動脈硬化を防ぎ、善玉コレステロール値を上昇するという効果もあげられています。また、血流を促すことは、頭皮へ養分を運びやすくなるので髪の成長にも効果的といえるでしょう。

日本酒に成長因子や髪を成長させる因子があるなんて、日本酒がお好きな方には朗報ではないでしょうか。しかし、飲みすぎてしまうことは逆効果になってしまうので、あくまで適量にとどめてください。